神開の書棚⑤

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読めば確実にあなたの血となり肉となり、
さらには武器にもなるであろう書籍を毎回一冊ご紹介。


今回取り上げるのは、こちら――

池上 彰著『伝える力』(PHPビジネス新書、2007年)

 この本の帯には次のようなコピーが記されています。


「国民的超ロングセラー&ベストセラー シリーズ累計200万部突破!」

 

 奥付を見ると2007年に5月初版とありますから、
今年でちょうど発刊10年のようです。

 

10年で200万部。

 

いや、この数字自体なかなかたいしたものですが、
実際に読んだ人の数となると、
その数倍に上るのではないでしょうか。

 

勝間和代著『断る力』や、養老猛著『バカの壁』などと並び、
ブックオフの100円コーナーの常連であることから推定するに、
回読率はおそらく1冊あたり5人くらいになるかと思われます。

 

となると、200万×5で1000万人は読んでいることになる! 
まさに「国民的」一冊ですね、これは。

 

 難しいことの難しい部分についてはあえて言及せず、
分かりやすいところだけを任意につまみ食いして語ったり、
あるいは難しいことを難しいままに、

 

専門用語のオンパレードで解説したりすることは、
実はその分野のスペシャリストであれば
そんなに難しいことではありません。

 

医者と患者や、営業マンと技術者のように
知識量に差がある者同士の
コミュニケーションは概して、
このどちらかのものになりがちなものです。

 

池上さんの凄いところは、
膨大な知識があるにもかかわらず、
このどちらにもならずに語れるところです。

 

難しいことを一切換骨奪胎することなく、
またそれでいて、専門用語などにも一切頼らず、
中学生でも理解できるように
説明できるというところにこそ、
池上さんの真骨頂があります。

 

おそらく、こういうことにおいては、
池上さんが日本一でしょう。

 

これまでよく分からなかったニュースが、
池上彰というフィルターを通すことによって、
スッキリ理解できるようになる。

 

そういう経験を、この10年の間に、
テレビのニュースバラエティーなどを通じて、
日本国民は何度も味わってきました。

 

この本を「国民的」に押し上げた要因の一つは、
この「国民的」な経験にあったと言えるでしょう。

 

しかし、「国民的」であるもっと大きな理由は、他にあります。

 

 この10年で日本人の「伝える」ことに対する考え方が
少し変わったように、僕には思えます。

 

それ以前は、「伝わらない」のは「伝える」側よりも、
その受けて側の理解能力の欠如や勉強不足の
責任にされる傾向にあったのが、

 

今は逆に「伝える」側の「伝える力」が、
コミュニケーションの中で
より問われるようになってきたと感じられます。

 

このような価値観の転倒を生んだ大きな要因は、
池上さんの一連のニュースバラエティーであり、

またこの『伝える力』にあることは間違いありません。

 

このことはつまり、この『伝える力』自体が強い「伝える力」
を持った一冊であったということが、
この10年で証明されたとも言えるでしょう。

 

『伝える力』が「国民的」である一番の理由はここにあります。

そういう意味でも、日本国民なら絶対に
読むべき一冊だと僕は思います。

 

 ということで、まだ読んでいない方は、
小銭をもってお近くのブックオフに行きましょう。

 

続編である『伝える力2』と合わせても、
3時間もあれば読み切れるくらい、
よく伝わる、分かりやすい内容です。

 

また、選挙特番などで見られる
「池上無双」(僕好きです!)な一面も、
本文の中でちらほらと顔をのぞかせ、
ここも一つの読みどころと言えますね。

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