D・カーネギー著 『道は開ける 文庫版』

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D・カーネギー著
『道は開ける 文庫版』
(創元社、2016年)


前回のこのコーナーで紹介した『夢をかなえるゾウ』
もそうなのですが、いわゆる日本で「自己啓発本」
と呼ばれる書籍は、大体どれも同じようなことが
書かれています。


2、3冊読めば、そのネタ元(タネ本)が

すべて同じであることに気づかされます。


(しかし、にもかかわらず『夢をかなえるゾウ』
のようにヒットする本とそうでないものがあるのは、
前回考察したとおり)。


 では、そのタネ本とは何かと言えば、
次の3つがよくあげられます。


 まず最初にあげるべきなのは、

ナポレオン・ヒル著『思考は実現化する』(きこ書房、2005年)。

「メンターの教え」、「目標の明確化」、「期限化」、「それを紙に書く」、

「潜在意識」、「引き寄せ」、、、など、


 後の自己啓発本に頻発するキラーワードの出所は主にここにあります。


 『夢をかなえるゾウ』なんかもそうですが、
この本の同系劣化版は未だに雨後の竹の子のごとく
出版されています。――


 タネ本の2つ目としてあげられるのは、

スティーブン・R・コヴィー著『7つの習慣』(キングベアー出版、1996年)です。


この本は自己啓発本業界のみならず、

コンサル業界や教育業界などでもそのノウハウは採用されており、


実際、安易に「成功法則」などを唱えるのではなく、

「成功とはそもそも何か?」を問う著者のそのスタンスは、

「自己啓発本」という範疇では

収まりきらない深い哲学を内に秘めています。


この本の影響力も相当なものと言えるでしょう。


 で、今回ご紹介するD・カーネギー著『道は開ける』

この2冊と並び称される自己啓発3大タネ本の一冊です。


 僕個人的なことを言えば、

他の2冊からは大きな刺激と感銘を受け、

キャリアを形成していく上で少なからぬ影響があったと自覚しているのに対し、


 このカーネギーの著書に対する印象は、

読むには読んだはずだけど、

いったい、どんな内容だったっけ……?

といった感じの、実に希薄なものでした。


 今回文庫版があることを知ったのをきっかけに、

およそ30年ぶりにこの本を読み直してみました。


その結果、この本の印象が薄かった理由が分かりました。


 原題“HOW TO STOP WARRYING AND START LIVING”が示すように、

この本は、「WARRYING(悩み)」が
いかに仕事や人生にとって無駄で、有害なものであるかを説き、

そこからの脱却方法を多数の具体的事例を通して、読者に示していきます。


 20世紀前半を生きたアメリカ人らしいプラグマティズムの発想に基づいたその教えは、

人生に限りがあることを日に日に意識するようになる、

人生の半ばを過ぎた僕らの世代にとって非常に実践的なものであり、

幸せに生き、死んでいくための教訓がそこには満ちています。


自己啓発の本である以上に、人生後半を豊かに生きていくための実用書です。……


 と、以上のような感想を持ったのは50代半ばの「今の僕」であり、

30年前の若かりし頃の僕が持てるわけありません。


 持つにはそれ相応に「悩み」を潜り抜ける経験が必要があり、

その経験に乏しい若造の心に響く類の本ではないことに今回読んで気がつきました。


 僕同様、若い頃にこの本を読んでピンとこなかった方は、

ぜひ再読してください。

 

特に今何かに悩んでいる方が読めば、気持ちが前向きになれますよ!

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