水野敬也著 『夢をかなえるゾウ』 (飛鳥新社、2007年)

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あなたは、本書をご記憶ですか?
2007年8月に刊行されるやそれからジワジワと評判を呼び、

翌08年の上半期で、同期間における発行部数でNO.1を記録。


またそのブームの最中、

小栗旬主演のテレビドラマも放映され、なかなかの話題を呼びました。


2007~2008年にかけてこのように、

ちょっとした旋風を巻き起こした一冊なのですが、

どうでしょう、何となく思い出しましたか?


 さて、それから10年経った今、本書を気まぐれに読み返し、

改めてなぜこれほどの大ヒットに至ったのか、

それについて僕なりに考察してみました。


 10年経って見えてきた、『夢をかなえるゾウ』大ヒットの理由とは? 

 

今回はそれについてお話ししたいと思います。


 本書は、「変わらなければ」と悩んでいる人への自己啓発本です。

 インドのガネーシャという象のような神様が突如主人公(若いサラリーマン)の前に現れ、
変わるための「教え」を一つひとつ垂れていきます。


ガネーシャの流暢な関西弁を基軸に、

吉本新喜劇風コメディタッチの小説としてストーリーは展開します。

 

やや一本調子で構成的には稚拙なところもありますが、

それでも読者を引き込むその筆力には確かなものを感じます。

 

また、「夢をかなえるゾウ」というタイトルに一番表れていますが、

そのワーディング(言葉選び)のセンスも抜群です。

 

本書は著者のこのような類まれな文才とマーケティング感覚(商魂)により、

普段あまり本を読まない層を取り込むことに成功しました。


大ヒットの理由のまず一つ目はここにあります。

 

 本書が大ヒットしたもう一つの要因――。

それは、その「教え」の「既視感」にあると僕は考えます。

 

ガネーシャが主人公に一日一題出す課題は次のようなものです。

 

僕は、この教えを書き出してやっていることやってないことを

チェックして見ましたけどできてないことが多かったので、

主人公になった気持で、実行してみました。

 

実行してみるとなんか

主人公の気持ちがわかるような感じです。

 

よかったらあなたもチェックしてみてください。

 

「靴をみがく」

「コンビニでお釣りを募金する」

「食事は腹八分目におさえる」

「人が欲しがっているものを先取りする」

「会った人を笑わせる」

「トイレを掃除する」

「まっすぐ帰宅する」

「その日頑張れた自分をホメる」

「一日何かをやめてみる」

「決めたことを続けるための環境を作る」

「毎朝、全身鏡を見て身なりを整える」

「自分が一番得意なことを人に聞く」

「自分の苦手なことを人に聞く」

「夢を楽しく想像する」

「運が良いと口に出して言う」

「ただでもらう」

「明日の準備をする」

「身近にいる一番大事な人を喜ばせる」

「誰か一人のいいところを見つけてホメる」

「人の長所を盗む」

「求人情報誌を見る」

「お参りにいく」

「人気店に入り、人気の理由を観察する」

「プレゼントをして驚かせる」

「やらずに後悔していることを今日から始める」

「サービスとして夢を語る」

「人の成功をサポートする」

「応募する」

「毎日、感謝する」、以上。(ふー。)

合計29個の教え

 

 あなたが、自己啓発本をよく読まれるのでしたら

上記「教え」の半分くらいは、きっとどこかで見た覚えのあるものでしょう。

 

 本書は、これまでにこの手の本で

さんざん書かれてきたテッパンネタをベースに、

「ガネーシャ」、「関西弁」、「小説」

(あと「偉人伝」)などの独自のアレンジを加え、

 

さらにそこへ著者の文才と商魂が注ぎ込まれることで、

化学反応を引き起こし、大ヒットへとつなげたのです。


つまり、既視感のある話にアレンジを加え、

新しい価値を生み出したのが本書。

 

ここには商品開発の大きなヒントがあると言えるのでしょう。

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